自宅の模様替えや棚の取り付け、壁の塗り替えや庭木の剪定など、DIYで「脚立」や「はしご」を使う機会はたくさんありますよね。
しかし、作業をするときに「たった数分だから」「高さも1メートルくらいだし大丈夫」と油断していませんか?
厚生労働省(栃木労働局)の資料によると、脚立やはしごからの転落事故は年間を通して非常に多く発生しており、その多くが重篤なケガにつながっています。
今回は、データからわかる転落事故の現実と、ご自身やご家族を守るためにDIYでも絶対に守るべき安全ルールをご紹介します。
1. データで見る!脚立・はしご事故のリアル
厚生労働省の統計データから、脚立やはしごの事故にはいくつかの明確な特徴があることがわかっています。
① 事故の「約6割」は2メートル未満で起きている
「事故が起きるのはビルや屋根などの高い場所」と思いがちですが、実際には転落事故全体の約60%が「高さ2m未満」の低い場所から発生しています。
わずか1m程度の高さ(自分の腰から胸あたり)からの転落でも、着地の体勢によっては命に関わる事故になります。
② ケガの6割以上が「骨折」重傷化しやすい
転落事故による傷病の割合を見ると、全体の約3分の2(約67%)が「骨折」です。足を滑らせて体勢を崩し、フローリングやコンクリートなど硬い床に強く打ちつけられることで、手足や肋骨、腰などを骨折してしまうケースが後を絶ちません。
③ 頭部への打撃が命とりになる
転落した際に頭を強く打つと、脳出血や頭蓋骨折など一瞬で深刻な状態に陥ります。だからこそ、「低い場所での作業であってもヘルメット(保護帽)の着用」が重要なのです。
2. なぜ落ちる?よくある「NGな使い方」
事故の原因の多くは、道具の欠陥ではなく**「不適切な使い方」**によるものです。以下のような使い方をしていないかチェックしてみましょう。
- 天板の上に立って作業している(バランスを崩して転落します)
- 脚立をまたいで(跨ぐ形で)作業している(足元が不安定になります)
- 開き止め金具(ストッパー)をロックしていない(脚立が倒れて脚が閉じます)
- 体を無理に乗り出している(重心が外に外れて転倒します)
- 荷物を持ったまま片手で昇降している(手すりやステップを掴めず滑り落ちます)
3. 自分を守る!DIYで徹底したい「4つの安全ルール」
プロの現場で実践されている安全対策を、家庭でのDIYにもぜひ取り入れましょう!
① ヘルメット(墜落時保護用)を着用する
DIYでヘルメットを被る人はまだ少ないかもしれませんが、2m未満の転落で頭部を守るにはヘルメットが一番です。選ぶ際は、飛来・落下物用だけでなく「墜落時保護用」の安全規格に通ったものを選びましょう。
② 作業時は「3点支持」を徹底する
はしごや脚立を上り下りする時、また作業中は「両手・片足」または「両足・片手」の常に3箇所が本体に接している状態(3点支持)を保ちましょう。両手が塞がるような作業をする場合は、無理に体を伸ばさず、一度降りて脚立を移動させることが大切です。
③ 正しい向きで作業する
脚立を使うときは、作業対象に向かい合って(正面を向いて)立つのが基本です。背を向けた状態での作業はバランスを崩したときに非常に危険です。
④ 設置場所の安全確認
凹凸のある場所や傾斜地、滑りやすい床の上には設置しないでください。また、開き止め金具は必ずカチッと音がするまで確実にロックされているか確認してから乗りましょう。
まとめ:安全対策もDIYの大切な技術!
「ちょっとだけだから」「めんどくさいから」という油断が、楽しいはずのDIYを一瞬で悲しい事故に変えてしまいます。
作業を始める前に**「ヘルメットを被る」「設置場所とストッパーを確認する」**という数分間の安全チェックを習慣にして、安心・安全にDIYを楽しんでくださいね!
⚠️ 作業前に必ず確認!「安全5秒チェックリスト」
脚立やはしごに上る前に、以下の5つのポイントを必ず確認しましょう。
- [ ] ヘルメット(墜落時保護用)を着用し、あご紐をしっかり締めたか?
- [ ] 開き止め金具(ストッパー)は「カチッ」と音ができるまで確実にロックしたか?
- [ ] 脚立の天板に立ったり、またいだりしていないか?
- [ ] 設置場所の床面にグラつき・傾き・滑りがないか?
- [ ] 作業中は常に手足の「3点支持」を意識できているか?


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