「張って終わり」はもったいない!ドイツ生まれの壁紙ルナファーザーの魅力とは?

壁紙・クロス

1. ルナファーザーとは?(基本情報と特徴)

ルナファーザーは、環境保護先進国であるドイツで生まれ、ヨーロッパを中心に世界30カ国以上で100年以上愛用されている「天然の紙を主原料とした塗装下地壁紙」です。

日本ではクロスを「張って終わり」にするのが一般的ですが、ヨーロッパではこの紙壁紙(ルナファーザー)を貼った上から、水性塗料(ペンキ)を塗って仕上げるのがスタンダードです。

種類は大きく分けて2タイプ

  • ルナファーザー・チップス: 紙と紙の間に「木片(ウッドチップ)」をすき込んだ多層抄合紙。ランダムで凹凸のあるナチュラルな素材感が特徴です。
  • ルナファーザー・フリーズ: 長繊維紙(フリース)を使用したタイプ。フラットなものから上品なエンボス模様まで、モダンで強靭な質感が特徴です。

2. ルナファーザーが選ばれる4つのメリット

① 100%自然素材で「呼吸する壁紙」

原料は再生紙や間伐端材の木片などで、ビニールクロスのように可塑剤や塩化ビニル(PVC)を含みません。そのため、シックハウス症候群の原因物質である有害化学物質の発生がなく、非常に安全です。また、優れた通気性・吸放湿性を持っており、結露やカビの発生を抑制します。

② 最大7〜8回の重ね塗りが可能(寿命は20年以上!)

一般のビニールクロスは10年程度で破れや剥がれが目立ち、まるごと貼り替える必要があります。一方、ルナファーザーは上から塗料を7〜8回重ね塗りできるため、壁紙を剥がすことなく20年以上の長期にわたり使用可能です。ゴミを排出しないため、環境負荷も極めて低い素材です。

③ 汚れても、DIYで簡単にセルフリフォームができる

子どもが壁に落書きをしたり、家具をぶつけて汚してしまったりしても、その部分だけ水性ペンキを部分塗りすれば、まるで新品のように元通りになります。ルナファーザー自体の凹凸があるため、塗装初心者でも塗りムラが目立ちにくく、家族でセルフペイントを楽しむのにも最適です。

④ 防火認定も取得済み(エビデンスあり)

紙製ですが、国土交通大臣より不燃・準不燃の認定を受けています。

防火性能エビデンス日本ルナファーザー公式カタログより)

  • 不燃認定番号: NM-0224
  • 準不燃認定番号: QM-0134

※防火仕様にする場合は、指定の水性アクリル樹脂系塗料を塗装し、基材と組み合わせる必要があります。

さらに、ドイツの厳格な環境保護認定マークである「ブルーエンジェルマーク」も取得しており、グローバルな安全基準を満たしています。


3. 知っておくべき3つのデメリットと注意点

① 導入費用(初期コスト)が高くなる

ルナファーザーは「壁紙を貼る工事」のあとに「ペンキを塗る工事」という2重の工程が必要になります。そのため、一般的なビニールクロスと比べて初期の施工費用(材料代+職人さんの人件費)が高くなります。
※ただし、長期的に見れば「剥がして貼り直す費用」が不要で重ね塗りのみで済むため、20〜30年のスパンで見るとコストパフォーマンスは逆転します。

② 水や汚れの「摩擦」に弱い(無塗装の場合など)

ビニールクロスのように表面がコーティングされていないため、液体汚れ(醤油や油など)を吸い込みやすい特徴があります。また、汚れたからといって濡れた布でゴシゴシと強く擦りすぎると、紙の繊維が毛羽立ったり破れたりします。基本的には、「汚れたら拭くのではなく、上から少しペンキを塗って隠す」というメンテナンスの割り切りが必要です。

③ 施工には高い技術が必要(下地が命)

ルナファーザーを美しく貼るには、壁の下地(石膏ボードの継ぎ目処理など)を非常に平滑にするプロの左官・クロス技術が必要です。施工を依頼するハウスメーカーや工務店が、ルナファーザーの施工実績を豊富に持っているかどうか事前に確認しましょう。
【アドバイス】施工にはコツが必要です。ルナファーザーのジョイント(つなぎ目)は少し透かし気味に施工したほうが良さそうです。やはり施工実績が豊富で癖を良く分かっている施工会社さんにお願いする方が間違いないでしょう。


4. プロ直伝!後悔しないための賢い選び方

  • 1階のリビングや寝室など、長時間過ごす空間に絞る: 家中すべてをルナファーザーにすると予算が膨らみやすいため、「家族が集まり調湿効果を期待したいLDK」や「空気をきれいに保ちたい寝室」に限定して採用すると、コストを抑えつつ満足度を引き上げられます。
  • 水性ペイントや漆喰塗料との組み合わせを楽しむ: ルナファーザーの上に塗る塗料は、好みのカラーの水性塗料のほか、専用のしっくい塗料「ルナしっくい(ホタテ貝殻が主原料)」を組み合わせることも可能です。これを塗ることで、さらに調湿・消臭機能が高まり、上質な質感を表現できます。
  • 塗装はセルフで行いコストダウン: 「下地となるルナファーザーを貼る作業」だけはプロの職人に依頼し、「最後のペンキ塗り(仕上げ)」は家族みんなでDIYで行うことで、職人さんの人件費を抑えることができます。

まとめ:ルナファーザーが向いている人・いない人

向いている人 (おすすめ)向いていない人 (ビニールクロスがおすすめ)
化学物質を避け、アレルギーのない健康的な家にしたい人 長持ちする素材で、将来の貼り替え費用や手間をなくしたい人 DIYで壁の色を変えたり、塗装の質感を楽しみたい人とにかく初期費用(家を建てる時の予算)を安く抑えたい人 汚れたら水拭きや洗剤でサッと落白したい人 施工の手間や、工期の長さを気にされる人

ルナファーザーは、「住めば住むほど味わいが出て、自分でメンテナンスをしながら長く大切に育てる壁」です。本物の素材にこだわり、経年変化を楽しめる方には、これ以上ない最適な壁紙と言えます。

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